何度か噛み締めて考えなければならない言葉たち

 ここには、政治家、行政参画者たちの、さらっと口から出たがしかし本当はよく考え、吟味しなければならない言葉や、権力に対し敢然と立ち向かう貴重な言葉などを掲げる。こうした言葉とどう対峙あるいは擁護していくべきか、どのような理論的武装をしなければならないのか、しっかり考えるためのノートである。

◆三浦朱門「学力低下は予測し得る不安と言うか、覚悟しながら教課審をやっとりました。いや、逆に平均学力が下がらないようでは、これからの日本はどうしようもならんということです。つまり、できん者はできんままで結構。戦後五十年、落ちこぼれの底辺を上げることばかり注いできた労力を、できる者を限りなく伸ばすことに振り向ける。百人に一人でいい、やがて彼らが国を引っ張っていきます。限りなくできない非才、無才には、せめて実直な精神だけを養っておいてもらえればいいんです」(斉藤貴男『機会不平等』文芸春秋
◆西村信悟「お国のために命を投げ出しても構わない日本人を生み出す。お国のために命をささげた人があって、今ここに祖国があるということを子どもたちに教える。これに尽きる」、「お国のために命を投げ出すことをいとわない機構、つまり国民の軍隊が明確に意識されなければならない。この中で国民教育が復活していく」(『朝日新聞』2004年2月26日)
◆武部勤「日本という国は天皇中心の国であります。中心がしっかりしているということと同時に、中心をみんなで支えていく。そういう国柄だと思います」(『朝日新聞』2005年12月5日)
「東京地裁での判決に際して、マスコミの皆様へ、そして国民の皆様へ」
「安倍総理殿、国家に巣食う者を弾劾致します」
◆自民党中川昭一政調会長「日教組の一部活動家は(教育基本法改正反対の)デモで騒音をまき散らしている」、「下品なやり方では生徒たちに先生と呼ばれる資格はない。免許はく奪だ」(『毎日新聞』2006年10月23日)
自殺予告手紙:「生きていくのがつらい」……手紙全文
◆政府主催のタウンミーティングのやらせ質問に関して…内閣府山本信一郎官房長「確認できない。分からない」、「当初、キックオフ的に名前を明示し、代表質問として最初の発言をお願いしていたことがあった。そのことを想定していたのではないか」、「その他の協力者」はサクラではなく、主催者側が発言を依頼していることを明かしたうえで、肩書と名前を名乗ってスピーチをした人のことだとの認識を示した。 (『朝日新聞』2006年11月14日)
◆政府主催のタウンミーティングのサクラ発言謝礼に関して…塩崎恭久官房長官「全く問題視していない。講演(依頼)したときの講師謝礼と同じだ」、「ここ2、3年は払われていないと聞いている」、「議論の口火を切ってもらう役割を担ってもらった謝礼金であり、(内閣府から質問内容までも事前に指定した)やらせ質問では全くないと聞いている。手を挙げている人の中から『この人』というのではなく、明確に会の流れの中でお願いをしている人に謝礼を払ってきた事実がある」 (『朝日新聞』2006年11月15日)
◆「核兵器であっても、自衛のための必要最小限度にとどまれば、保有は必ずしも憲法の禁止するところではない」14日閣議決定答弁書(『毎日新聞』2006年11月14日)
◆「教育基本法改正案は自民新憲法草案とも整合」文科相 
 伊吹文部科学相は5日の参院教育基本法特別委員会で、政府提出の改正案を作成するにあたって、現行憲法だけでなく、自民党が昨秋まとめた新憲法草案と「整合性をチェックしている」と述べた。これに対し、神本美恵子氏(民主)は「自民党の憲法草案は現行憲法と立場が違うのだから、問題ではないか」と批判した。 (『朝日新聞』2006年12月5日)
「大阪府の裏金問題 教育長が『大甘』発言」  大阪府教育長竹内脩氏の「2006年頭所感」
◆奥谷禮子「格差社会と言いますけれど、格差なんて当然出てきます。仕方がないでしょう、能力には差があるのだから」、「下流社会だの何だの、言葉遊びですよ。そう言って甘やかすのはいかがなものか」、「だいたい経営者は、過労死するまで働けなんて言いませんからね。過労死を含めて、これは自己管理だと私は思います。ボクシングの選手と一緒」「自分でつらいなら、休みたいと自己主張すればいいのに、そんなことは言えない、とヘンな自己規制をしてしまって、周囲に促されないと休みも取れない。揚げ句、会社が悪い、上司が悪いと他人のせい。ハッキリ言って、何でもお上に決めてもらわないとできないという、今までの風土がおかしい」、「労働基準監督署も不要」週刊『東洋経済』2007年1月13日号  東洋経済社
◆有馬朗人「総合的学習の時間をなんで与えたのかというと、もっと自分たち教師にいろいろ教え方を工夫させてください。学習指導要領があまりにもがんじがらめだという意見が非常に強かったんです。また、忙しい、忙しいというから土曜日を差し上げたんです。そしたら、学校の時間を増やしたり、部活をさらにやったりしている。忙しいというのなら、部活をやめたらいいんです。また、家庭が教育を学校に任せすぎてるんです」WEB現代
◆「田母神氏招致・詳報」 (『産経新聞』2008年11月11日)
◆奥田碩「あれだけ厚労省がたたかれるのは、ちょっと異常な話。正直言って、私はマスコミに対して報復でもしてやろうかと(思う)。スポンサー引くとか」、「私も個人的なことでいうと、腹立っているんですよ」、「新聞もそうだけど、特にテレビがですね、朝から晩まで、名前言うとまずいから言わないけど、2、3人のやつが出てきて、年金の話とか厚労省に関する問題についてわんわんやっている」、「報復でもしてやろうか」、「正直言って、ああいう番組のテレビに出さないですよ。特に大企業は。皆さんテレビを見て分かる通り、ああいう番組に出てくるスポンサーは大きな会社じゃない。いわゆる地方の中小。流れとしてはそういうのがある」 (『朝日新聞』2008年11月12日)



トップページへ

              浩の教室・トップページへ